2011年5月20日金曜日

フル・ハイビジョンからスーパー・ハイビジョンへ

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● 発表されたスーパーハイビジョン対応液晶ディスプレイ。
  従来のフルHDの16倍と超高解像度の映像を再生する


● 2Dのディスプレイながら立体感、奥行き感など、臨場感が増した


● 斜めから見た様子



 ハイビジョンはフル・ハイビジョンからスパー・ハイビジョンになるそうです。
 其の次はスーパーサイヤ人を超えたスーパーサイヤ人ならぬ、スーパーハイビジョンを超えたスーパーハイビジョンが出てくるのでしょうかね。


RBB TODAY 2011年5月20日(金) 00時25分
http://www.rbbtoday.com/article/2011/05/20/77082.html

世界初の直視型スーパーハイビジョンディスプレー……NHK技研とシャープが共同開発

 日本放送協会(NHK)とシャープは19日、都内のNHK技術研究所にて、水平7,680画素×垂直4,320ラインのスーパーハイビジョンに対応する「85V型液晶ディスプレイ」を発表した。
 スーパーハイビジョンはこれまで、対応するプロジェクターなどが発表されていたが、直視型ディスプレイは世界初となる。

 スーパーハイビジョンは、次世代の放送サービスと目される映像規格
 2020年の試験放送を目指してNHKが中心になっての開発が進められており、グローバルでの標準化が進んでいる。

 画素数は3,300万画素と、現在のフルハイビジョン放送の約16倍の超高解像度映像技術で、対応するカメラや記録装置、中継技術などの開発、実験が重ねられている。
 発表会に登場したNHK専務理事・技師長の永井研二氏は
 「(本放送となると放送免許などさまざまな調整が必要となるが)2025年の実用放送をターゲットにして実験を進めている」
と語った。

 展示された実機ではデモ映像が流されたが、2Dのパネルでありながら従来の高精細画像とは一線を画す立体感や奥行き感、臨場感に集まった記者達からは驚きの声が上がった。
 「3Dとして通用するのでは」
いった声も聞かれるなど、
 「単に解像度が上がった」
とは異なるインパクトをもたらしていた。

 発表会に登場したシャープの常務執行役員研究開発本部長兼知的財産権本部長・水嶋繁光氏も、
 「実際にこうしてできあがってみると、我々も今まで体験できなかった映像世界がそこにあった」
と、スーパーハイビジョンの臨場感、没入感への驚きを語った。
 また、将来的には
 「(これだけ肌の質感などを再現できれば)画面を通じての診察などもできるかもしれない」
など、放送だけでない映像の新しい可能性を示唆した。

 直視型ディスプレイの発表の意義について永井氏は
 「家庭で楽しんでいただける鍵になるのが直視型ディスプレイ」
と語る。
 一方で、85V型とかなり大型の製品を発表したことについて、水嶋氏は
 「スーパーハイビジョンの良さを見せるにはある程度の大きさが必要。
 その意味で、85型というサイズは今後もひとつの指標になるかもしれない」
と、大画面であることの重要性を示した。

 画質面でもさまざまな技術が投入されている。
 光配光技術「UV2A技術」など、従来からのシャープ独自技術のほか、より高度な色彩表現のために3色のバックライトを制御して色調整を行なうRGB-LEDバックライトを搭載。
 未来のディスプレイにふさわしい画質となっている。
 また、スーパーハイビジョンの16倍の画素数を実現するために、画素ピッチも高精細化。
 従来のフルHD85型が0.98ピッチであるのに対し、スーパーハイビジョンでは0.245 ピッチと
 「画素が見えない」(水嶋氏)
ほど精細度を向上させている。
 大画面化によって、信号を長い距離よどみなく通すために、配線を見直し、より抵抗の低い低負荷配線に切り換えるといった新技術の投入も数多く行なわれているという。
 こうした技術は同じく液晶である現在のテレビにも応用可能ということで、水嶋氏は消費電力を抑えられる低負荷配線技術なども
 「早晩(自社の)テレビに搭載されるだろう」(水嶋氏)
と展望を語った。

 開発発表という段階ということもあり、価格については
 「まだコメントできる段階ではない」(水嶋氏)
とした。
 なお、このディスプレイは5月26日から29日にかけて開催される「NHK放送技術研究所一般公開(NHK技研公開)」でも展示される予定。


 午後になってその画像のデモ版がYoutubeに載った。
 まるで本当に3D画面をみるようだ。


RBB TODAY 2011年5月20日(金) 15時33分
http://www.rbbtoday.com/article/2011/05/20/77111.html

シャープ開発のスーパーハイビジョンディスプレー、デモ動画が公開

 日本放送協会(NHK)とシャープが19日に発表したスーパーハイビジョン対応の「85V型液晶ディスプレイ」。
 そのデモ動画がYouTubeに掲載されている。







RBB TODAY 2011年2月22日(火) 18時15分
http://www.rbbtoday.com/article/2011/02/22/74559.html

NTTとNHK、IPネットによるスーパーハイビジョンライブ中継に成功

 日本電信電話(NTT)と日本放送協会(NHK)は22日、共用タイプのグローバルIPネットワークを利用したスーパーハイビジョンの国際間のライブ中継に世界で初めて成功したと発表した。



● 中継システムの概要


● グローバルIP実験網の構成


● 高信頼・高速IP伝送システムの構成

 ライブ中継は、東京・ロンドン間で18日に行われた。
 NTTとNHKは共同で2006年12月末の紅白歌合戦の模様を、専用線サービスを利用して東京・大阪間でスーパーハイビジョンライブ中継したが、この度、NTTが開発した高信頼・高速IP伝送技術とNHKが開発した次世代映像・音響技術を組み合わせることにより、共用タイプのグローバルIPネットワークで国際間のスーパーハイビジョンライブ中継を実現した。
 今回、低コストではあるがセキュリティ面、遅延のばらつきなどの問題で課題のあった共用タイプのグローバルIPネットワークでの中継に成功し、将来は、海外で開催される大型スポーツイベントや劇場公演などのパブリックビューイングをスーパーハイビジョンの映像・音響で身近なホール等への提供が可能になるとのこと。
 実際の会場にいるような雰囲気をパブリックビューイング会場で楽しむことができるようになる。

 中継システムは、NHK放送技術研究所から、BBC(英国ロンドン)を経由し、NTT武蔵野研究開発センタをつないだグローバルIP実験網を、NTTの研究開発用テストベッドネットワーク「GEMnet2」及び、米国「Internet2」、欧州「GEANT」、英国「JANET」を用いて構築した。

 スーパーハイビジョンの映像・音声をNHKが開発した符号化装置により、ベースバンド24Gbpsの映像信号をMPEG-4 AVC/H.264符号化方式でおよそ220Mbpsに圧縮、48kHz、22.2chでトータル27.6Mbpsの音響信号をMPEG-2 AAC-LC符号化方式でおよそ1.9Mbpsに圧縮したものを組み合わせたのち、IPインタフェース装置により2つのIPストリームとして出力。
 その IPストリームをNTTが開発した高信頼・高速IP伝送技術により、グローバルIP実験網を介して伝送し、受信側ではIPインタフェース装置、NHKが開発した復号化装置と専用プロジェクタを用いてスーパーハイビジョンの映像・音響を再生した。

 高信頼・高速IP伝送技術とは、高付加価値なコンテンツをインターネット等のオープンなネットワークにおいて、セキュアで高信頼な通信を可能にする技術だ。
 今回、270Mbpsを超す高速IPストリームを実現する共用型のグローバルIPネットワークの両端にNTTの研究所が開発したセキュアIP伝送終端装置を導入した。
 それにより、AES(128bit)暗号・復号とIPパケットロスの復元(LDGM-FEC)、2つのIPストリーム同士の到達時間の偏差の抑制という3つのリアルタイム処理を実現した。
 なお、これらの処理はスーパーハイビジョンの端末装置の設定に特別な変更を必要としない。

 今回の中継では、NTTはグローバルIP実験網の構築と高信頼・高速IP伝送技術を提供、NHKはスーパーハイビジョンの撮影・表示装置と圧縮符号化、コンテンツ制作技術を提供した。
 今後、お互いの最先端技術を持ち寄り、スーパーハイビジョンのIPネットワーク中継に関わる、将来の標準となるような技術を先導開発し、大型スポーツイベントや劇場中継などのスーパーハイビジョン・パブリックビューイングイベントの開催を検討していくとのこと。




 <future design> 



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